⚡ 30秒でわかる答え
- BRINGは、JEPLANが企業・自治体・生活者と進める衣類回収の取り組みで、古着をリユースやリサイクルに振り分けている。
- ポリエステル100%の衣類は、BRING Technologyで分子レベルまで分解・精製し、石油由来と同等品質の再生PET樹脂(BRING Material)に戻される。
- 2022年の回収衣料のうち、リユースが75.3%、ケミカルリサイクルが7.8%。すべてが新しい服になるわけではない。
- 混紡素材の処理、生産規模、採算性が課題。まずは長く着て、手放すときに正しいルートを選ぶことが大切。
着なくなった服を回収ボックスに入れたら、その服はどこへ行くのでしょうか。日本環境設計(現JEPLAN)の「BRING(ブリング)」は、回収した古着をリユースやリサイクルに振り分け、ポリエステル100%のものはケミカルリサイクルで新しい服の原料に戻そうとする取り組みです。
環境省によると、日本では2024年に約35億着の衣類が供給され、手放された衣類のうちリユース・リサイクルされるのは約38%。合成繊維の服は、洗濯で出る繊維くずを通じて海のマイクロプラスチック問題ともつながっています。
この記事では、公式ページや報道、環境省の資料など公開されている情報をもとに、BRINGの仕組みと実績、そして課題までを中立に整理します。
この記事で学べること
- 日本の衣類供給と、手放された衣類の「出口」の現状
- JEPLANとBRINGの回収・分別・リサイクルの流れ
- ケミカルリサイクル(BRING Technology)の仕組みと、BHETの考え方
- 2022年に回収された衣料の行き先の内訳
- 混紡・生産規模・採算性という課題
- 手放す前・買う前にできる、海にやさしい選び方
日本の衣類はどこへ行く?手放された服の「出口」を数字で見る
クローゼットに眠る服、着なくなった服を、あなたはどう手放しているでしょうか。フリマアプリで売る、古着店に持ち込む、自治体の資源回収に出す、燃えるごみに入れる――。手放し方はさまざまですが、その出口の先まで追いかけた人は多くありません。環境省はこの出口を「衣類のマテリアルフロー」として調査・公表しており、日本の衣類がどれだけ作られ、買われ、手放され、再利用されているかが数字で見えるようになっています。
環境省が示す衣類のマテリアルフロー
環境省のサステナブルファッションのページによると、日本では2024年に約35億着の衣類が供給され、1990年の約20億着から約1.8倍に増えました。ところが購入量そのものは横ばいで、増えたのは「買った量」ではなく「市場に出回る量」です。同ページには、家庭から手放された衣類のうち、リユースまたはリサイクルに回るのは約38%で、残りは廃棄されると整理されています。また、家庭から出て焼却・埋立に回る衣類は年間およそ46万〜50万トンという数字も示されています(年次や算定方法によって数字は前後します)。
| 項目 | 環境省ページの記載(概数) |
|---|---|
| 衣類の年間供給 | 2024年に約35億着(1990年は約20億着で、約1.8倍) |
| 家庭から手放された衣類のリユース・リサイクル | 約38%(残りは廃棄) |
| 焼却・埋立に回る家庭の衣類 | 年間およそ46万〜50万トン |
| 家庭で眠る未使用の衣類 | 保有する衣類の約45%(年間の新規供給量の2倍超) |
| 輸入依存度 | 国内で販売される衣類の約98%が輸入 |
「リサイクル」と「リユース」は別物
注意したいのは、この約38%の中身です。多くはリユース(古着として再び着られること)で、衣類を原料に戻すリサイクルは一部にとどまります。環境省のページでも、フリマや回収によるリユースが約35%とされており、リサイクルはそれを除いた小さな部分です。着られなくなった服を新しい服の原料に戻す――これを実現する技術と仕組みが、今回取り上げる日本環境設計(現JEPLAN)の「BRING(ブリング)」です。
この章のポイント
- 日本では2024年に約35億着の衣類が供給され、1990年の約1.8倍になった
- 手放された衣類の約38%がリユース・リサイクルされるが、多くはリユースで、服から服へのリサイクルは限られる
- 「服から服へ」の循環をつくるには、回収の仕組みと、原料に戻す技術の両方が要る
なぜ海ラボで衣類の話?合成繊維と海のつながり
海をテーマにするメディアで、なぜ衣料のリサイクルを扱うのか。理由は、私たちが着る服の多くが石油由来の合成繊維でできており、その行き先が海と深くつながっているからです。
洗濯で流れ出るマイクロファイバー
ポリエステルやナイロンといった合成繊維の服は、洗濯のたびに目に見えないほど細い繊維くず(マイクロファイバー)を排水に放出します。国際自然保護連合(IUCN)が2017年に公表した報告書(Boucher and Friot)は、海に流れ出る一次マイクロプラスチックのうち、合成繊維の洗濯が約35%を占めると推計しました。欧州環境機関(EEA)もこの数字を引用しています。ただし、これは「海に放出される一次マイクロプラスチックの発生源の推計」であり、海にあるマイクロプラスチック全体の35%ではない点には注意が必要です。推計には幅があり、より低い見積もりもあります。
洗濯由来の繊維くずの詳しい仕組みと家庭でできる対策は、洗濯で流れ出るマイクロファイバーとはで解説しています。ここで押さえたいのは、「服を作る原料」と「海のプラスチック汚染」が同じ素材でつながっているという事実です。
石油から作り続ける限り、出口は焼却か埋立
ポリエステルは石油から作られ、使い終えれば多くが焼却や埋立に回ります。焼却すれば二酸化炭素が出て、埋立や不法投棄になれば長く環境に残ります。衣類を何度も原料に戻して使い続けることができれば、新しい石油由来原料の使用を減らし、服の寿命の終わりで生まれる廃棄物も減らせます。これが、衣料のリサイクルを海のテーマとして扱う理由です。

JEPLANとは?BRINGとは?衣類を循環させる会社と仕組み
日本環境設計からJEPLANへ
JEPLANは、2007年1月に設立された日本環境設計株式会社が、2022年6月1日付で社名を「株式会社JEPLAN(英名 JEPLAN, INC.)」に変更した会社です。会社のミッションは「あらゆるものを循環させる」。事業は、商用プラント事業、技術ライセンス事業、アパレル事業、ボトル事業を柱とし、ケミカルリサイクルの対象としてPETボトルとポリエステル繊維の両方を扱っています。
BRING(ブリング)の基本の流れ
BRINGは、JEPLANが企業・自治体・生活者と進める衣類回収・リサイクルの取り組みです。公式ページによると、小売店などで古着を回収し、独自技術でポリエステル繊維を再生ポリエステル原料に変えて、新しい服をつくります。基本の流れは次のとおりです。
- 参加企業の店舗・施設に設置した回収ボックスで、生活者が着なくなった服を持ち込む(ブランドを問わず回収する取り組みが多い)
- 回収された古着を、素材やパーツごとに分別する
- まだ着られるものは、寄付やリユースへ回す
- ポリエステル100%の衣類は、ケミカルリサイクル(BRING Technology)で再生ポリエステル原料(BRING Material)に戻す
- ウールやコットンなど、ポリエステル以外の素材は、パートナーと協力して別の形でリサイクルする
公式ページでは、BRINGではこれまでにTシャツ約1,500万枚分にあたる3,000トンの古着を回収したと紹介されています(集計時点は明記されていません)。回収を実施する企業側にとっては、集荷の依頼がシステム上で完結し、後日、回収量が報告される点も特徴です。
どれくらいの規模に広がったのか
規模感をつかむための公開数字として、WWD JAPANの2023年2月の記事が参考になります。2023年2月15日時点で、JEPLANは199のブランドと取り組み、回収拠点は4,536か所(スポット開催を含む)。回収量は、コロナ前が約600トン、2021年が約1,200トン、2022年が約1,500トンと伸びてきました。なお、これらは当時の数字であり、現在の最新値は公式ページで確認してください。

回収した古着は、実際どこへ行くのか
「服を回収に出せば、全部が新しい服になる」と思っていた人は、意外に感じるかもしれません。回収された古着の行き先は、状態と素材によって分かれます。WWD JAPANが紹介した2022年の実績では、次のような内訳でした。
| 回収衣料の行き先(2022年) | 割合 |
|---|---|
| リユース(古着として再び着られる) | 75.3% |
| ポリエステル100%衣類のケミカルリサイクル | 7.8% |
| コークス炉の化学原料化 | 16.1% |
| 自動車内装材 | 0.1% |
| 再生ウール | 0.1% |
| 産業廃棄物として廃棄 | 0.6% |
大部分はリユースに回る
最も大きいのはリユースで、回収衣料の4分の3を占めます。リサイクルより先に「そのまま着られる服は着る」という優先順位があるわけで、これは環境負荷の面でも理にかなっています。服を新しく作るより、すでにある服を使い続ける方が、原料の採取や製造のエネルギーを使わずに済むからです。
ケミカルリサイクルに回るのは約8%
一方、ポリエステル100%の衣類をケミカルリサイクルで再生原料に戻した割合は7.8%、重さにすると1,500トンの約7.8%で約117トン相当(この重量は上記の割合から計算した目安です)。回収量全体から見ると小さな数字ですが、「服から服へ」の循環の入り口が実際に動いていることを示しています。コークス炉の化学原料化(16.1%)は、石炭の代わりに原料として使う方法で、素材としての循環ではなく工業原料としての再利用にあたります。
「100%リサイクル」の読み方
- BRINGは古着をリユース・ケミカルリサイクル・工業原料化などに振り分けており、すべてが新しい服の原料になるわけではない
- 「服から服へ」のケミカルリサイクルに回るのは、状態と組成が条件に合うポリエステル100%の衣類

ケミカルリサイクルの仕組み:服を分子レベルに戻す
マテリアルリサイクルとの違い
リサイクルには大きく二つの方法があります。ひとつは、素材を砕いて溶かし、そのまま作り直すマテリアルリサイクル。もうひとつは、素材を化学的に分解して原料レベルに戻すケミカルリサイクルです。マテリアルリサイクルは手軽ですが、使うたびに品質が少しずつ下がりやすく、不純物の影響も受けます。ケミカルリサイクルは、不純物を取り除いたうえで新品と同等の品質に戻せる可能性があるのが強みです。
BRING Technologyの流れ
JEPLANの公式ページによると、BRING Technologyは、使用済みのPET製品を分子レベルまで分解し、色素や金属などの不純物を取り除く技術です。晶析と蒸留という異なる精製プロセスを組み合わせて、原料となるモノマー(BHET)を取り出し、石油由来と同等品質の再生PET樹脂にリサイクルします。報道では、この技術はBHET法として紹介されています。
- 使用済みのポリエステル製品を、分子レベルまで分解する
- 色素・金属・その他の不純物を取り除く
- 晶析と蒸留を組み合わせて精製し、モノマー(BHET)を取り出す
- BHETから、石油由来と同等品質の再生PET樹脂(BRING Material)を作る
- 樹脂を糸や生地に加工し、新しい衣料などに使う
PETボトルもポリエステル繊維も、化学的にはポリエチレンテレフタレート(PET)という同じ高分子でできています。そのため、ボトルのケミカルリサイクルと繊維のケミカルリサイクルは、共通の考え方で語られます。ボトルの水平リサイクルについてはボトルtoボトル水平リサイクルとはも参考になります。
工場はどこにある?
報道では、ポリエステル繊維から再生ポリエステル樹脂を作る工場として、JEPLANの北九州響灘工場が紹介されています。繊維用の生産能力は年間1,000トンと報じられた例があります。回収量(2022年で約1,500トン)に比べて工場の処理能力はまだ小さく、これが後述する「スケール」の課題につながります。
環境効果の数字は鵜呑みにしない
- JEPLANの公式ページは、ケミカルリサイクルがCO2排出量の削減などに貢献すると定性的に述べていますが、今回確認できた範囲では、バージン原料と比べた具体的な削減率までは示されていません
- 「CO2を◯%削減」といった数字を目にしたら、何と比べた数字か(算定範囲・条件)を必ず確認しましょう
再生ポリエステルはどんな製品になっているのか
再生原料は、作っただけでは意味がありません。実際に糸になり、服になり、買われてこそ循環が完成します。公開されている事例から、BRINGの再生原料や回収の取り組みがどう広がっているかを見ていきます。
ブランド・店舗での常設回収
2022年11月には、セレクトショップのSHIPSが全店舗(キッズ店舗を除く)で、BRINGによる衣類回収の常設を始めました。ポリエステル100%の衣類は、BRING Technologyで再生ポリエステルに生まれ変わると説明されています。2024年11月には、玉川高島屋ショッピングセンターが西館3階に回収ボックスを設置し、参加者が選べる4つの循環先のひとつとしてBRINGを位置づけました。
糸・素材としての供給
2023年6月には、繊維商社の豊島との間で、糸販売のパートナーシップが発表されました。それまで樹脂として販売してきたBRING Materialを、糸としても供給できる体制をつくる内容で、豊島が糸の在庫・販売を担います。糸の形で流通すれば、アパレルブランドが再生原料を使った服を企画しやすくなります。
イベント・学校・自治体との連携
- 2022年:横浜マラソン2022の参加賞Tシャツ製作と衣類回収を実施
- 2023年5月:アーティストのツアーに協力し、ファンクラブ限定Tシャツを製作
- 2023年7月:BRING Materialが「奥信濃100」の限定Tシャツに採用
- 2024年6月:カンコー学生服と連携し、制服・体操服の回収プロジェクトを全国5自治体との連携で開始
- 2024年12月:兵庫県が推進する「スポーツウェア・リボーンプロジェクト」に協力
イベントや学校の制服など、回収と製品化を同じ物語でつなぐ取り組みが多いことが分かります。「自分が出した服が、次はこのTシャツになる」と実感できる形は、参加者の納得感を高めます。

ほかの再生ポリエステルとの違い
再生ポリエステルを使った衣料は、BRING以外にも増えています。たとえば無印良品の再生ポリエステルや、モンベルのリサイクル素材ウェアなどです。再生ポリエステルといっても、原料がペットボトルなのか、古着なのか、廃漁網なのかで循環の意味合いは異なります。古着を原料に戻すBRINGは、「衣料から衣料へ」という点で循環の輪が閉じやすいのが特徴です。
課題:混紡・コスト・スケールの壁
ここまで読むと、BRINGは理想的な仕組みに見えるかもしれません。しかし、JEPLANの経営陣自身も、課題を率直に語っています。WWD JAPANの2023年2月のインタビューでは、次のような課題が挙げられています。
混紡と不純物
「ポリエステル100%」と表示があっても、実際には他の素材や染料・顔料が混ざっていることがあります。種類と量が多く、組成を完全には把握できないため、除去しきれないものが全体の品質を下げ、工場の生産性が上がらないとされています。また衣類の多くは複合素材で、リサイクル技術は確立されていません。ポリエステルと混ざる素材としては、コットンやポリウレタンが多いとされ、分離技術はスタートアップが開発済みですが、スケールが必要な段階だと述べられています。
この課題に向け、JEPLANは2023年9月、混紡繊維の熱分解ガス化の実証を始めたと発表しています。混ざった素材をまとめて処理する別ルートを探る試みです。廃プラスチックを熱で分解して再利用する考え方は、廃プラスチックを油に戻す「油化」にも通じます。
技術の成熟度とコスト
同インタビューでは、ポリエステル樹脂の生産量はまだわずかで、技術が未成熟なため増産できていないこと、繊維リサイクル事業は赤字が続き、黒字化の方法を試行錯誤中であることも率直に語られています。一方で、衣類はペットボトルより付加価値が高く、コストを吸収しやすいという見方も示されています。
| 課題 | 内容 | 取り組みの方向性 |
|---|---|---|
| 混紡・不純物 | 複合素材や染料が混ざり、品質と生産性が下がる | 分離技術の導入、混紡向けの熱分解ガス化実証 |
| 生産規模 | 樹脂の生産量がまだ少なく、増産が難しい | プラントの増強・技術ライセンスなど |
| 採算性 | 繊維リサイクル事業は赤字が続く | 付加価値の高い用途の開拓、販路の拡大(糸販売など) |
| 回収の量と質 | 循環に回せるポリエステル100%の古着が限られる | 回収拠点の拡大、学校・自治体との連携 |
課題を知ることの意味
- 課題が語られているのは、仕組みが現在進行形で改善されていることの裏返しでもある
- 一方で、リサイクルに回る量はまだ限定的で、「回せば解決」ではないことも事実
私たちにできること:出す前・買う前に考える
衣類のリサイクルが進むほど、「着なくなったらリサイクルすればいい」と考えてしまいがちです。しかし、環境省も強調するように、基本は適量生産・適量購入・長く使うことです。リサイクルは、その最後の受け皿と位置づけるのが現実的です。
手放す前に:優先順位を知る
- まず、長く着る(修繕・リメイクも選択肢)
- 着ないなら、誰かに譲る・売る(リユース)
- リユースできない状態なら、回収・リサイクルに出す(BRINGなどの回収ボックス)
- どうしても使えないものを、最後に廃棄する
環境省の資料では、1人あたり年間で約11着を手放し、修理するのは約2着という数字も紹介されています。「手放す前に直す」が増えるだけで、廃棄はかなり減らせます。
買う前に:素材表示を見る
- 洗濯表示・組成表示で、ポリエステルの割合を確認する(単一素材ほどリサイクルしやすい)
- 「リサイクル素材使用」の表示は、何を・何%使っているかまで確認する
- 洗濯ネットの使用や、洗濯回数を減らすことで、マイクロファイバーの放出を抑える

回収に出すときの注意
- 回収ボックスの対象(ブランド・素材・状態)を事前に確認する
- 汚れがひどいもの、ぬれたもの、下着類などは対象外のことがある
- 回収に出すことが目的にならないよう、買う量そのものも見直す
今日からできる3つのこと
- クローゼットを見直し、1年以上着ていない服を仕分ける
- 近所の回収ボックス(BRING参加店舗や自治体)の場所と条件を調べる
- 次に服を買うとき、素材表示と長く着られるかを一度考える
まとめ:服から服へ、循環の輪を「閉じる」ために
日本では2024年に約35億着の衣類が供給され、手放された衣類のうちリユース・リサイクルされるのは約38%にとどまります。その中で、JEPLANのBRINGは、回収した古着をリユースに回し、ポリエステル100%のものはケミカルリサイクルで新しい原料に戻すという、服から服への輪をつくろうとしています。
ただし、2022年の実績ではケミカルリサイクルに回ったのは回収量の7.8%で、混紡素材の処理、生産規模の拡大、採算性など、乗り越えるべき壁も残っています。環境効果の具体的な数字も、確認できた範囲では十分に公開されていません。だからこそ、私たち生活者には、買う量を見直し、長く着て、手放すときに正しいルートを選ぶことが求められます。
海にとっても、これは他人事ではありません。服の原料と海のマイクロプラスチックは、同じ素材でつながっています。循環の輪が広がるほど、海に行き着く繊維くずや、新たに作られる石油由来の原料は減らせるはずです。関連して、サーキュラーエコノミーとはもあわせてお読みください。
この記事のまとめ
- 日本の衣類供給は2024年に約35億着。手放された衣類の約38%がリユース・リサイクルされる
- BRINGは古着を回収し、リユース・ケミカルリサイクルなどに振り分ける取り組み。2022年はケミカルリサイクルが7.8%
- BRING Technologyは、ポリエステルを分子レベルに分解・精製して再生PET樹脂にする
- 混紡・生産規模・採算性が課題。まず長く着て、手放すときに正しいルートを選ぶ
参考文献・出典
- JEPLAN「BRING」公式ページ – BRINGの仕組み・回収量
- JEPLAN 技術紹介(BRING Technology) – ケミカルリサイクルの工程
- 環境省「サステナブルファッション」 – 衣類のマテリアルフローと政策
- WWD JAPAN:JEPLAN 高尾正樹社長インタビュー(2023年2月) – 回収量・行き先の内訳・課題
- WWD JAPAN:玉川高島屋SCのBRING回収(2024年11月) – 回収ボックス設置の事例
- IUCN:Primary microplastics in the oceans (Boucher and Friot, 2017) – 洗濯由来の一次マイクロプラスチック
- 欧州環境機関(EEA):Microplastics from textiles – 繊維由来マイクロプラスチックの整理
- 高島屋:デパートdeループ(ポリエステル回収) – 百貨店での回収事例
※ 信頼性の高い順に配列:政府機関・学術機関 > 査読済み論文 > 専門機関 > 信頼できるメディア